楽しくてこそ、株式投資。難しく考えないで始めましょう。

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楽しくてこそ、株式投資!

「株式投資は企業の所有権に投資すること」と堅苦しい話もしていますが、同時「楽しくてこそ、株式投資」いつも思っています。

つまり楽しめなければ、株式投資じゃないし、本来、株式投資って、凄く楽しく、夢があって、頭の体操になって(ボケ防止も最高!)、世の中のことが分かって、ちょっとスリリングで、と良いことばかりで、ちゃんと投資出来れば財産も殖えるものなのです。

「そんなこと言われても、あなたに企業の所有権に投資することなんだ!、なんて言われるから、グッと敷居が上がってしまうんですよ」というご指摘を頂いてしまい、その点は反省することしきりです。

理屈は理屈で知っておいて頂くとして(それはとても大事なことだからです)、決して敷居を高くしようとしているわけでは無いので、これからも一緒に頭を使って、楽しみながら財産を増やして行きましょう

株式投資はギャンブルや宝くじを買うのとは根本が違う

運任せ、天任せのギャンブルや宝くじを買うこととは違い、そこにはちゃんと儲かる理屈があるんです。サマージャンボやドリームジャンボの当選確率が1,000万分の1なんていうのとは次元が違うんです。パチンコの大当たり確率はぐっと下がって1/319と言われますが、株式投資はきちんと行えば、全然違う確率になります。

因みに、投資理論上使う「正しい」と選択する確率は約2/3ですからね。

更に大事なのは、株式投資にはちゃんと夢があります。それは「大当たりしたら、ああしよう、こうしよう」という夢想の世界という夢ではなく、新しい技術が見せてくれる夢、新しい発想が拡げてくれる世界、という意味の夢です。

きちんと知恵を絞って正しい企業(銘柄)さえ見つければ、そこには単なる金銭的なものだけでなく、「自分の未来予測は正しかったんだ」という花マル、二重◎を先生から貰ったような喜びがあります。

例えば、初めてアマゾンと出会った時、「こんな便利な買い物の仕方が出来たら生活変わるだろなぁ」と興奮し、気がついたら20年近く自分がそのヘビーユーザーにもなりました。

例えば、初めてプリウスが車庫に入った時、その近代的な未来から来たようなシステムにワクワクしました。やっぱりトヨタを見ていた自分の目は正しかったとつくづく実感しました。

そんな興奮や感激と一緒に、株式投資には値上がり益だけじゃなく、株式配当金や株主優待など、更なるおまけもついてくるんです。外れたら破いてゴミ箱に捨てるしかない宝くじなんかとは意味が違います。

正しく、この「知的なゲーム」のルールを知ろう

ただこの「知的なゲーム」のルールややり方を正しく知らなかったり、いい加減な説明しか受けていなかったり、或いは変に小難しく語る人がいたりするので、株式投資が本当はとっても楽しい「知的なゲーム」と思えないようにしているんです。

※「企業の所有権への投資」なんて言い方も、小難しくしていますよね(汗)(筆者反省)

ルールを簡単に一言で言ってしまえば「利益が出ている、或いは利益を挙げられると思われる企業を探し出す」というお宝さがしゲームと同じです。

その企業が利益を出し続けてさえいれば、時間の長短はありますが、必ず株価は値上がりします。
証券業界には「必ず」とか「絶対」といった断定的な表現を禁止するルールがありますが、これは「必ず」であり「絶対」と言えます。その企業が利益をあげ続けていれば必ず株価はいつか上がります。そういう仕組みになっているんです。

小難しい経済の話、例えば最近の市場解説でよく聞くような「米国の雇用統計や失業率」、「日銀短観や景況感」、或いは「新型コロナウイルスの感染拡大」や「米中貿易摩擦」などの時事問題や、エコノミストが得意な金利動向や為替動向などでさえ、本当の主題ではないのです。

勿論、一時的にそうした話、所謂「周りにつられて売られる」ことはありますが、企業が利益を出し続けてさえいれば、必ずその株式の根源的価値は増え続けるので、最後は必ず報われます。それを追い求めるのが株式投資の王道です。

歴史は経済成長が株価上昇をリードすることを証明している

百聞は一見に如かず、米国株の代表的な指数S&Pの歴史をチャートで見てみましょう。下のチャートがそれです。左側の目盛りの振り方で対数チャートという変化率が分かり易いものに変えてあるのがお分かりかと思いますが、なんと1870年(明治3年)からのチャートです。

西郷隆盛(明治政府)と勝海舟(旧幕府)の会談により、江戸城が明治政府へ明け渡された「江戸城無血開城」が行われた1868年から僅か2年後からのチャートです。そんな頃に株式市場が米国にはあったと言うこと自体が驚きですが、以降、変動はありますが、株価は着実に右肩上がりに上昇しています。大恐慌時代も、ブラックマンデーも全部含まれています。でも、米国経済は発展し続けたので、企業収益も上がり続け、株価は150年以上も上昇を続けています。

もう少し短く、過去30年ぐらいの歴史を振り返ってみたらどうでしょう。

  • 「バブル崩壊」
  • 「第一次、第二次湾岸戦争」
  • 「リーマン・ショック」
  • 「世界同時テロ」
  • 「阪神大震災」や「東日本大震災」などの大きな地震など

いろんなことがありましたが、その都度、一度は大きく株価は値下がりするものの、結果としてその全てを克服して株価は世界的に見ても右肩上がりを続けてきました。すなわち、すべてノイズに過ぎません。

株式の基本的な性質、或いは構造と言っても良いかも知れませんが、企業が毎年毎年利益を積み上げている限り、株式の根源的な価値は増え続けるからです。

利益を出している企業を探すことは難しくない。答えは身近なところにある。

「利益を出している企業を探す」というのは、実はAIやロボットに頼らないとならない程、難しい話ではありません。難しく見せかけているのは金融業界の悪い癖です。数式や英語(カタカナ)を沢山散りばめて難しそうに見せるのは、その方が有難く聞こえるからかも知れません。

例外があるとすれば、貴方/貴女がファンドマネージャーという職業に就いていて、

  1. 毎日毎日パフォーマンス競争と呼ばれる熾烈な戦いの中で、
  2. 短期的にも、中長期的にも勝ち続けなければならず、
  3. 更に沢山のそうした利益を出している銘柄をたくさん選び出して
  4. ファンド(ポートフォリオ)を埋め尽くさないとならない

それならば、確かに話はちょっと変わってくるかも知れません。

でも普通の個人投資家ならば、50銘柄も100銘柄も探す必要はありません。

「答えは皆さんの身近なところにあります」

「女の勘」は株式投資で成功する大きな武器

流行に敏感な方なら尚更このゲームは有利だと思います。勝つために必要な感性をお持ちだからです。流行に敏感でなくても、何か得意な分野や造詣の深い趣味の世界をお持ちならば、それは大きなアドバンテージです。

私の場合は、流行は兎も角、後者の条件としてハイテクと自動車関連については、それが趣味でもあるので、これが大きなアドバンテージとなっています。

一方で、株式投資に向いているのは、本当は男性よりも女性かもしれないと思っています。所謂「女の勘」というのは、これが実に侮れない。現役のファンドマネージャー時代、職業として銘柄発掘に勤しんでいた私自身、常に多くの女性の声に耳を傾けていました。

  • 例えば女性のアナリスト
  • 例えば私を担当する女性のセールス
  • 例えば秘書やアシスタント(普通女性ですよね)
  • そして自分の家内

女性が天性で持っている「流行り物を見分ける勘」のようなものは、本当に凄いと思っていたからなんです。恐らくそれは女性の方が物事を細かく、注意深く分析される能力に長けているからだろうと思っています。男性はよく言えば「潔い」かも知れませんが、悪く言えば「大雑把」過ぎる時があります。だから女性だけの運用チームが運用する投資信託が本来あってしかるべきだと真面目に思ったりもします。

例えば昔、まだ駆け出しの頃にこんなことがありました。

厚木ナイロン(3529)という会社

厚木ナイロン(3529)という会社が話題になった時のエピソードです。

「世界で初めて開発したヒップ立体成型を取り入れ、さらに扁平断面のナイロン糸を使用してこれまでになく美しい編目を実現」したというストッキングの新製品が発売された時(1994年)の事です。

アナリストに薦められても、こればかりは自分で良いのか悪いのか当然判断出来る訳がありません。そこで周りの女性の意見を確認してみると、これが実に評判が良いし、「他のは履けない」とまで殆どの人に言われました。

当然、その後株価が彼女らの評価の正しさを裏付けるような動きを示したのは言うまでもありません。「女の勘」、本当に凄いなと思いました。

だから「儲かっている企業を探す」というのは、そんなに難しいことでは無いのです。身近なところで「これ良いな」、「これって売れるだろうな」と思うところに答えがあるんです。

私はファッションの流行を見つけるのは苦手です

実は私はそういう流行を見つける感性が鈍いと思っています。失敗談を告白します。

実はユニクロ:ファーストリテイリング(9983)がフリース旋風を巻き起こした時、私は最後までファンドマネージャーとしてその投資価値を見極められませんでした。「色違いのフリースを、そんなに何枚も一人の人が買う筈がない」と決めつけた頑固な想いが災いし、正直、今までに一度も投資したことがありません。(今でも買わないのは悔しさから片意地張っているだけですが・・・)

でも投資対象はひとつではなく、沢山あるので、自分の得意な世界で見つければ良いと思っています。

株主優待を色々選ぶのも個人投資家の大きなお楽しみ

個人投資家の株式投資の楽しみのひとつは株主優待だろうと思います。

機関投資家のファンドマネージャーは、それら優待品を受け取ることが出来ませんから、基本的には興味の対象外でした。ただ私が現役のファンドマネージャーを辞めて以降、我が家でも株式投資が解禁(コンプライアンス上の制限で、個人の株式投資は許されませんでしたので)になりましたが、家内が選ぶ「株主優待」に着目した銘柄選別は、これまた好成績

私が下手な能書き唱えて選ぶ銘柄よりもパフォーマンスが良いことも度々です。当然ながら、家内が財務諸表分析などしているわけがありません。「この株主優待貰えるならお得だわ」というのが基本で、優待品が送られてくると嬉しそうに受け取っています。

ここでもやっぱり「女の勘」、恐るべしです。

JALやANAの株主優待のように「チケットが安く割引で買える」という優待もあれば、自社製品の詰め合わせセットを送って来る株主優待もあります。

すかいらーくや吉野家などのように、自社グループ内で使える金券を貰えるところもあります。もし、そうしたところで飲食をする機会がある人ならこれはお得です。「孫が遊びに来た時はファミレスが便利なんだよ。すかいらーくの優待とか便利だよ」と教えてくれた知人も居ます。現金の配当金と合わせると、結構な配当利回りにもなりますからね。

そしてそうした株主優待が充実している企業の株価は、やはりしっかりしています。ひとつの理由は、株主優待を充実させられると言うのは、正にその会社が収益をあげているということのひとつの証でもあるからです。赤字の会社ではそうそう大盤振る舞い出来ませんから。

自分の身近なところで、或いは自分の得意な分野で「利益を出している企業を探す」知的なゲーム、おまけに「株主優待という特典付き!」というのが、個人投資家が株式投資を楽しむひとつの方法なのかもしれません。

是非、株式投資を皆さんも楽しくしてみてください。気がついたらきっと資産価値も増えているだろうと思います。

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ファンドガレージ 大島和隆

Fund Garageへようこそ。主宰の大島和隆です。投資で納得がいく成果を得る最良の方法は、自分自身である程度「中身の評価」や「モノの良し悪し」を判断が出来るところから始めることです。その為にも、まず身近なところから始めましょう。投資で勝つには「急がば回れ」です。Fund Garageはその為に、私の経験に基づいて、ご自身の知見の活かし方などもお伝えしていきます。