ポートフォリオの概況
2021年10月の月間パフォーマンス
「リスク中程度のモデル・ポートフォリオ」の2021年10月末までのパフォーマンスは、ドル建てポートフォリオで設定来が月末222.40%(設定来年率5.63%複利)となり、2021年年初来のパフォーマンスは絶対値でプラス10.91%、2020年年初来のパフォーマンスは絶対値でプラス20.44%となりました。円建てポートフォリオは10月末時点で214.20%ですから、2021年年初来のパフォーマンスは絶対値でプラス21.76%、2020年年初来のパフォーマンスはプラス25.90となります。ドル建てと円建てポートフォリオのパフォーマンス差は為替が要因です。9月末時点ではドル円は111.91円台でしたが、10月末時点では113.60円と1.51%円安に振れています。この円安分の+1.51%はドル建てモデルに比べて優位になるように作用しますから、その分はフェーバーな結果となっています。
単月のパフォーマンスはドル建てポートフォリオがプラス+3.50%、円建てポートフォリオもプラス+4.61%となりました。10月は先進国株式が+5.04%、新興国株式が+1.88%、コモディティが+6.03%、不動産が+6.22%と非常に好調な展開となりました。債券が金利上昇の影響でマイナスとなりましたが、それを上回る成果をリスクアセットが稼いだという感じです。円建てポートフォリオに関しては、為替が円安に振れたことも更なるプラス要因としてパフォーマンスに寄与しています。
Fund GarageのモデルポートフォリオはSAA型(戦略的アセットアロケーション)であることもあり、現状特に変更の予定はありません。ただ今後の金利上昇局面を考えると、リスク中程度のポートフォリオと言えども、短期金融商品を含む本来リスク回避を目的としたアセットクラスが4割に及ぶことが良いのかどうかを現在検証しております。ただ、バックデータを使っても、過去40年間は金利低下の歴史となるので、その有効性に疑問なしとしていません。