詳細は添付のロイターの記事を見て貰いたいが、米労働省が9日発表した2月の雇用統計は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月比31万3000人増加し、2016年7月以来、1年7カ月ぶりの大幅な伸びとなった。市場予想は20万人増だった。

これを見て、米国10年債利回りは2.9%台へと上昇しているが、株価も3指数揃って上昇している。そのカギは「1時間当たりの平均賃金は前月比4セント(0.1%)増の26.75ドルとなり、1月の0.3%増から勢いが減速した。市場は0.2%増を見込んでいた。前年同月比では2.6%増と、1月の2.8%増から伸びが鈍化した。」という点にあるのかも知れない。

或いは米シカゴ地区連銀のエバンズ総裁が、利上げは年央まで待ちたいと考えていると行ったからかも知れない。

また米国トランプ大統領が北朝鮮との首脳会談を決断し、地政学的リスクが若干抑えられた感じがするからかも知れない。

何れにしても、利上げにびくつき、その手のネタが出るたびにビクついていた市場とは、随分と地合いは変わってきたように見える。

https://jp.reuters.com/article/us-feb-job-idJPKCN1GL279