これだけ調整した後でも、たったか1円レベルの円高の何がそんなに怖いのかと不甲斐なさに情けなくなる日本市場を横目に、米国市場は3指数揃って上昇して今朝も帰ってきた。
ポイントとして指摘出るのは、上記3指数の日中の運びからも分かる通り、午前中はマイナス圏で、筆者なども就寝前に確認した段階では「流石に今日はちょっと調整かな」と思っていたところ、今朝起きてみて驚くといたというたことに、ジリジリと切替してプラス圏で戻ってきたということだ。
国民性なのか(と言っても米国市場は超多民族で運営されていると思うが)、日本は一度悲観論に火が付くと、そちらがスマートなスタンスで、ニュートラル~ポジティブなコメントについては能天気という捉えられ方をすることが多いのは筆者の経験則。米国の方が変わり身が早い。
注目の為替についてだが、まずは過去48時間分のチャートを見て貰う方が話が早いので下に掲示する。
確かに日本市場終了後の時間で107円台の前半を見る時もあったが、米国市場の株価切替しに歩調を合わせてドルが値を戻してきている。つまり円安になってきている。
もうひとつご参考までに、今回の大きな変動のきっかけとなった米国債券市場の動きもチャートで確認しておくと次の通りになる。
ベストな状態とは言わないが、少なくとも金利上昇を続ける状況は示していない。
中国の旧正月の関係で、監禁した売りが日本株にはあったのではないかという指摘もあるが、否定はしないがそれほどのインパクトのある取引量では無い筈だ。要するにセンチメント。日本人は為替の証拠金取引や仮想通貨など、投機性の強いものに平気で立ち向かえる強者がいる反面、株式や債券などの伝統的資産に対しては極めてナーバスである。
30分後に始まる日本市場で、取り敢えずのセンチメントは見て取れるだろう。買うも売るもそれからの判断で遅くは無いが、基本的には買い目線で見ているので、センチメントが正常化するのを待っている。