先週末金曜日のNYダウは+330.44ドルとなる24,190.90ドル、そして昨日は+410.37ドルとなる24,601.27ドルと安値からトータルでプラス3.10%の上昇にもなっているにも関わらず、本日の東京市場は日経平均株価が前週末比プラス296.58円(+1.39%)の戻しを前場で示した後、後場に入ってはつるべ落としのように下落し、結局は前日比マイナス137.94円の21,244.68円で大引けを迎えた。日中の動きは下記のチャートの通り。


(出所:Bloomberg)

正に前場だけ多少戻っただけである。要因は円高嫌気と言われているが、米国市場の動きに振り回された後は、為替市場の動きに振り回される主体性の無さである。

残念ながら投資家の日本市場へのセンチメントが回復するのは、そんなに容易いことでは無いのかも知れない。バリュエーション指標で言えば、米国市場よりは間違いなく割安である。しかし3連休明けの今日、きちんと反発出来なかった事実は、結構、先行きについて慎重に考えた方が良いかも知れない。

決してこの先もダラダラ下がるとか、弱気見通しを言うつもりではなく、ただセンチメントが明らかに好転してくるまでは年初来高値の24,124.15円にもう一度チャレンジするエネルギーは湧いてこないかも知れないということだ。寧ろ、その前に為替が107円台にでも入れば、更なる下押しを覚悟しておかないとならないかも知れない。日本株の自律反転までにはまだ時間が掛かりそうだ。もう暫く、お休みモードで見守るしかない。

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