折角日本市場が昨日踏ん張ったのに、米国市場はやはり先日の大きな下落あと一旦は戻したものの、再度売り直しというパターンを演じてしまいました。米国の超金利が一時2.88%まで上昇したことで、恐らくプログラム売りが発動したのだろうと思います。NYダウは前日比マイナス1,032.89ドルとなる23,860.46ドルで着地。下げ率にしてマイナス4.15%です。

その他の株価指数で言えば、S&P500が前日比マイナス100.66となる2,581.00で下げ率はマイナス3.75%、ナスダック総合が前日比マイナス274.82となる6,777.16で下げ率はマイナス3.90%。下げ率の大きい順に並べると、NYダウ、ナスダック総合、そしてS&P500ということになります。

お騒がせの米国債10年の金利水準は現在落ち着いて2.82%、為替は動揺したまま108.77という水準で東京市場にバトンタッチです。

報道されているように、米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は、最近の米国株の下落について、世界の中央銀行が金融政策を引き締めるとの見方が強まりつつあることが理由の一つだと述べた上で、最近の相場の動きについては「これまでのところ、大騒ぎすることではないというのが私の見解だ」とし、「最近見られた若干の株式相場下落は、経済見通しには事実上何の影響もない」と言っています。

また年内の利上げについてダドリー総裁は、「1回なのか2、3、4回なのかを予測するのは実に時期尚早だ」とし、昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で公表された2018年に3回の利上げという参加者の予測中央値は、「なお非常に妥当な予測のように見受けられる」と加えた。その上で、経済見通しの変化によりペースが速まることも、遅くなることもあり得るとも続けています。

今日の日本市場は米国市場の下落を受けて、少なくとも朝方はもう一度下げから入るでしょう。問題は、午後にある程度切替せるのか、それとも怯えたまま終わるのか。三連休前なので、ポジションをフラットにして終わるか、それとも下げ準備のままに終わるのかだと思います。

とは言え、慌てる必要は無く「良く下げるなぁ」と思って動ぜずに傍観して嵐が過ぎゆくのを待つというのが正しい選択のように思います。鉄火場(ボラティリティが上がった状態)になっている状態に、手を突っ込む生兵法は怪我の元、だと思います。

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