NYダウの大引けは前日比 マイナス1,175.21(-4.6%安)となる24,345.75ドル、S&P500種は前日比マイナス113.19(-4.10%)となる2,648.94、そしてナスダック総合は前日比マイナス273.42(-3.78%)となる6,697.53で5日の取引を終えた。

これらを受けて、シカゴ日経平均先物は21,560円(マイナス1,400円)-6.1%で引けている。残念ながら、今日の東京市場の状況に、楽観的な言葉は掛けようもない。

NYダウの下げ幅は日中の下げ幅としては過去最大と言われ、また主要株価指数は年初来の上昇分をすべて吐き出した。筆者としてもこの大幅な下落には驚きを禁じ得ない。適温相場と言われた生温い状況から急に冷水風呂に落とし込まれたような気分だが、たぶん、この段階で即座に打つ手はない。また米国債券市場が反転してくれているのが救いだろう。

(出所:Bloomberg)

株式はニューヨーク時間午後3時過ぎに下げ足を速めた。ダウ平均が10分ほどで800ドル余り下げ、間もなくその下落分を埋めたが、その後は引けまで前週末を4%(1000ドル)下回る水準で推移した。

一方、この一連の急落のきっかけを作った米国債券市場は急反発、株高・ボラティリティー上昇で質への逃避を加速した。終値は10年債利回りが12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.72%。

(出所:Bloomberg)

為替の動きは質への逃避からやはりやや円高に振っている。下記に示すはこの24時間のドル円相場の動きである。現状、109円台の前半まで円が買われている。

(出所:Bloomberg)

もう少し、冷静な分析が出来たところで、原稿を補記出来ればと思っています。