週明け寄付はシカゴ日経平均先物ものへのサヤ寄せ約300円安からスタートか
シカゴの日経平均先物の終値は22,960円、2月2日の日経平均終値23,274.53円からすると、その差額だけで残念ながら約320円安程度は寄り付き直後のサヤ寄せの為、急落するかも知れない。オバーシュートが付けば、もう少し下がって約400円安となる22,900円を試してみたくなるのかも知れない。その程度まで心の準備をしておけば充分であろう。ただそこまで悲観する必要は無いと思われる。
ただドル円は110円台、円高になるとまだ言うか?
弱気筋の一つのストーリーとしては、週明けに「リスク回避」の目的で円が再び買われて円高になるかも知れないというのがある。ただ思い出して欲しい。このところの日本株の頭を押さえていたのは「107円前後も目指す展開の円高不安」であった。これは難しいだろうとお伝えしておいたが、下記のチャートで見ても、既に下限レンジの手前でリバウンドしているの見て取れる(小さくて失礼)。流石に米国金利が上昇し、金利差が当時よりも更に拡大した現状で、テクニカルも無視して同じ呪文を唱えるのは理に合わないと思われる。為替の円高リスクについては一旦脇において良いだろう。弱気を唱える人はそれでもいると思うが・・・・。
日本企業の収益状況は大きく改善し最高益続出
日経新聞土曜日の朝刊によれば「上場企業、7割が増益 4~12月 世界景気の回復追い風」という見出しが躍る。曰く「2日までに2017年4~12月期決算を発表した企業の約7割で、最終的なもうけを示す純利益が前年同期より増えた。世界景気の回復を背景に、電機や機械、商社など幅広い業種で収益を伸ばした。為替の円高など不透明感は残るものの、18年3月期通期は2年連続で最高益を更新する見通しだ」ということだ。三菱電機、三井物産、伊藤忠などが最高益だと具体的に名前も列挙されている。それぞれに違った要因だ。同じく日曜日の朝刊に眼を転じれば1面に「ソニー最高益4800億円 今期最終6.5倍、エレキ好調」の見出しが躍る。企業収益が最高益を更新するような状況下で、株価が深押ししたという話は聞いたことが無い。
本当に米国長期金利は3%に乗せるのか?
週末2日の米国10年債利回りの終値は2.84%である。どういう根拠か知らないが、3%という数字が意識されて株価にはネガティブに働くという見通しがある。因みに、米国長期金利の3%というのは、歴史的に見れば決して高い水準ではない。あらためて米国長期金利の過去5年間の動きのチャートを掲示しておく。これより遡ると更に金利は高くなる。まあ、だから益利回りとの比較で株価は支えられてきたと言われるのだろうが、米国企業の利益成長トレンドも引き続き良好(これを根拠に株は買われてきた。決して債券と益利回りとの比較感からではない)であり、週末の下落でPERは22倍から20倍に急低下している。
米国VIX指数(恐怖指数)は急騰している
下記はこの一年間のVIX指数の推移チャートである。ご覧頂けるように、この一年間の中で一番高い数値まで上昇している。
これだけ一日で株価が下落したのだから当然と言えば当然の話だが、更にこれを押し上げる程のエネルギーを出せるほどの要因がこの後も続くかどうかであるが、その可能性は小さい。北朝鮮が核ミサイルでも飛ばせば別だが・・・・。
週明けはそれでも気持ちはよく無いであろう
主体性なく、米国のミラー相場を続けている日本株市場であるから、ロジカルに考えて冷静を保とうと思っても、もし言われる通りに下げを演じれば気分の良いものでは無い。こういう時は冷静に考えて、モニターで株価チェックなどせず、外に出て日光浴でもするものだ。その方が余程精神衛生に良い。個人的にはそんなに悲惨な状況にはならないと思っている。
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