31日の米株式市場でアマゾンの時価総額が7000億ドル(約76兆円)の大台を突破した。アマゾン以外で時価総額が7000億ドルを突破しているのは、アップル、アルファベット、 マイクロソフト の3社のみ。アマゾンは1月におよそ25%上昇。時価総額はわずか16営業日で6000億ドルから7000億ドルに達した。
その原動力となっている話題や項目は既に本ブログで何度かお話してきたが、直近ではやはりアナリスト達の目標株価の引き上げが大きな力になっていると思う。強気の中には$2100というのもある。
足許では市場全体が大幅に値下がりした30日は1.4%の逆行高となり、31日も0.91%高の1450.89ドルで取引を終え連日の最高値更新中である。
2月1日、本市場の引け後に決算発表が行われるが、ウォール街のアナリストに配慮する決算を発表した歴史の無い同社(決して内容が悪いわけではなく、四半期ごとの利益、利益と叫ぶ彼らの期待を裏切って、ドカーンと大きな設備投資や研究開発費用を計上し、ボトムを伸ばさないで次の花への種をまく)が、今回どう出て来るかは非常に興味深い。
CEOジェフベソズ氏の基本的なポリシーは、創業期より消費者の利便性を高め、素晴らしい経験をして貰うことを追究することであり、決して「企業は株主のものだから、最大の配当をすること」みたいな上っ面の通り一遍のポリシーではない。だからこそ、結果として株価上昇ということで株主に報いることが出来ている。その意味では、まだまだやりたいことが沢山ありそうな同氏、同社であり、今回の決算発表はウォール街のアナリストを肩透かしするかも知れないし、それを受けて、株価は大きく調整するかも知れない。ただそれでもアマゾンのストーリーは決して終わるわけではないことだけは確かだ。きっと数四半期後、何事も無かったかのように高値を更新していくだろう。
因みに、筆者は同社IPOの頃より現地取材を含めて、アマゾンを見てきており、また個人的にもずっとヘビーユーザーであるので、アマゾン教の信者に近いことだけは申し添えて置く。
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