今朝の日経朝刊(11/7)早読み。両国の経済政策や意図が100%一致することなどは当然に有り得ない。最大限双方の主張に歩み寄るのが正解だ。ただ北朝鮮情勢についてのような問題について、両国指導者が緊密にFace to Faceで意見交換出来たことは何より朗報だと思う。表題のようなコメントをトランプ大統領から引き出せたのも、今の日米関係を象徴的に示していると思われる。最後の最後まで、成功裏に終わることを願うが、トランプ大統領が韓国滞在している間に、北朝鮮が何かアクションを起こす可能性は残る。

1. 【1面】「北朝鮮に最大限の圧力」日米首脳会談
【総合1】米、不均衡是正は譲らず
【総合2】圧力路線、迫るヤマ場 首脳会談
【経済】米大統領、対米投資や雇用に期待

取り出した4つの見出しの記事以外にも、トランプ大統領来日関連の記事が紙面を飾る。経済問題、すなわち貿易不均衡の話については、喫緊の課題でありながらも、日米間の良好な関係が続く限り、話し合いで善処し合える点を多く抱える問題だ。民間企業も対米投資を増やすことも出来るであろうし、米国車の輸入に関して、日本独自の安全基準の相違(かなりくだらない官僚的な違いが多い)など、変更可能な点は多い。牛肉等に関しては、政治と農村票の関係にもなるので、国内の調整に時間を要するかも知れないが、消費者の嗜好は変わってきており、これらも変わる可能性はある。そうした理性的な問題よりも、やはり隣のロケットマンとの対応の方が問題だ。これに関し、相当な擦り合わせが現状で出来た意義が大きいと思う。

2. 【1面】クアルコムに買収提案 ブロードコム、12兆円で

第一印象は、凄い買収をするものだと感心した。どちらにも共通するのは、スマホなどの通信関連の半導体エリアの企業である点。通信とネットワークの半導体の融合、ベースはARMアーキテクチャというところだとうか。日本は完全に半導体ビジネスの世界からは脱落してしまった。