ポートフォリオの概況
2021年9月の月間パフォーマンス
「リスク中程度のモデル・ポートフォリオ」の2021年9月末までのパフォーマンスは、ドル建てポートフォリオで設定来が月末215.82%(設定来年率5.45%複利)となり、2021年年初来のパフォーマンスは絶対値でプラス7.62%、2020年年初来のパフォーマンスは絶対値でプラス16.88%となりました。円建てポートフォリオは8月末時点で204.77%ですから、2021年年初来のパフォーマンスは絶対値でプラス16.40%、2020年年初来のパフォーマンスはプラス20.36となります。ドル建てと円建てポートフォリオのパフォーマンス差は為替が要因です。8月末時点ではドル円は109.87円台でしたが、9月末時点では111.91円と1.86%円安に振れています。この円安分の+1.86%はドル建てモデルに比べて優位になるように作用しますから、その分はフェーバーな結果となっています。
単月のパフォーマンスはドル建てポートフォリオがマイナス△2.40%、円建てポートフォリオもマイナス△0.58%となりました。今月は原油価格の上昇などがありコモディティが+5.66%で唯一ポジティブなパフォーマンスを挙げました。一方で最大ウェイトが掛かる先進国株式が先月に引き続きマイナスとなり△3.33%と足を引っ張っています。要因としてはいよいよ11月のFOMCでテーパリングが開始されそうなムードが醸成されつつあること、 中国恒大集団のデフォルトリスクが脚光を浴びたこと、サプライチェーンリスクが新たな局面に入ってきたこと、などなどが挙げられます。また豪中問題に起因して中国は豪州からの石炭輸入を禁止しているため、火力発電が難しくなり、その影響が工場停止などに影響していることなども見え始めました。これは先進国株式と新興国株式の両方の足を引っ張っています。一方で原油価格が80ドル台を付けるなど、コモディティの値段を押し上げていることがコモディティの+5.66%という結果を招いています。Fund GarageのモデルポートフォリオはSAA型(戦略的アセットアロケーション)であることもあり、特に変更の予定はありません。