米国企業の事業ポートフォリオは比較的シンプル

私が米国株(アメリカ株)投資をお奨めする二つ目の理由は、実は日本の会社よりもアメリカの会社の方が「事業内容が分かり易い」、つまり「何をやっている会社か分かり易い」ということです。マクドナルドはハンバーガー中心のファストフードレストランのチェーンですよね。誰だってご存知のはずです。

一方で、今流行りの「サバ缶」がありますが、もしその成長を狙って投資しようと思ったら、日本企業のどの会社の株を買ったら良いですか?日本水産ですか?東洋水産ですか?みんな他のビジネスが大きなウェイトを占めているので、サバ缶効果だけでは買えませんよね。サバ缶だけではこれらの会社は経営が成り立ちませんから。

2019年3月末現在、米国株(アメリカ株)で一番大きな会社(時価総額第一位)、すなわち世界で一番大きな会社ということになるのですが、それはアップルです。では「アップル社は何をしている会社ですか?」と聞かれたら何と答えられますか?当然答えは「iPhoneを作っています」或いは「パソコンのマックを作っています」だったり、中には「iTunes storeで音楽配信しています」とか「故スティーブ・ジョブズ氏が作った会社です」とか、色々と答えが出てくるだろうなと思います。

同じことを前回のロゴマークの会社についてお聞きしても、全く皆目見当もつかない会社は殆ど無いでしょうし、更にここがポイントですが、その会社の一番メインの事業が何であるか、大体分かるという事です。

これは有名な会社だからという意味ではなく、一部の例外(GE:General Electronicsなど)を除いて、多くのアメリカ企業の事業ポートフォリオは極めてシンプルだということです。あれもこれもそれも手を広げて、中心となるビジネスは何なのか、掴みどころのない会社というのは殆どありません。何故なら、複雑怪奇になる前に、事業分割をして独自の道を歩き始める資本主義社会の効率性追求の文化が根強いからです。

日本の大企業は事業ポートフォリオが複雑

翻って日本の会社の場合、三菱商事は何をしている会社ですか?或いは、日立製作所は何を作っている会社ですか?と聞かれて、すんなり答えられる人は少ないだろうと思います。かく言う私自身もそうです。

勿論、三菱商事が総合商社で、ありとあらゆるものを扱っている凄い会社だということは知っていますが、事業ポートフォリオのメインが今は何で、今は何が収益の柱で、何が今頑張らないといけない事業なのかと聞かれると答えられません。総合電機と呼ばれる日立製作所も同じです。発電所のようなものも作っていれば、小さな家電品も作っています。今話題の自動運転に関わる自動車の電子部品なんかも作っています。

逆に言えば、原油価格が上昇しているから総合商社の株が良いのではないかと考えた時、同時に食肉やシャケ養殖事業はどうなのかも見極めないとならないという事です。自動運転はこれから伸びそうだと考えて日立オートモーティブシステムズという会社を見つけても、非上場で日立製作所の子会社なので、日立製作所を買うしかありません。でも、日立製作所を見るなら発電所ビジネスなど重電関連は大丈夫だろうか?ということを考えないとならないということです。

一方、インテルを見る時、同社の事業ポートフォリオのメインはパソコン/サーバー向けのCPUが主体ですから、それ以外のことはあまり検証する必要はありません。アマゾンドットコムを見るなら、ネット通販ビジネスとAWSというクラウドビジネスの二つを見れば充分です。そして何より、そうしたものに関する情報は、良くも悪くもこの時代、ネットを含む多くのメディアに整理がつかないほどに溢れかえっています。

一方、食肉業界のことやシャケ養殖事業の事、或いは発電所建設のことなど、身近なところで情報を集められると思われますか?残念ながら、業界誌も少ないですし、リアルタイムの情報を体系立てて配信しているメディアは多くはありません。

事業ポートフォリオがシンプルであることのメリット

私が米国株(アメリカ株)を好きな理由、皆さんに米国株(アメリカ株)投資をお奨めする理由の最大の理由の一つはこれです。非常に分かり易いからです。それは事業ポートフォリオがシンプルな企業が多いからです。

ビジネス・トレンドや技術のロードマップから右肩上がりの流れを見つけてその主役を探した時、その恩恵を全身で受けてくれる企業は米国株(アメリカ株)に多いのです。

フラッシュメモリーが最初のブームとなった時、当時の東芝のその部門は輝いていました。しかし同時に原子力発電に関わっていました。フラッシュメモリーの部門だけに投資がしたい!と思っても、同時に原子力発電部門の株主(所有者)にもならないといけない。結局それが仇となって今の東芝の窮状があります。

私の大好きなSONYだって同じです。デジカメなどのイメージセンサーで買って良いのか、PS4などのゲームで買って良いのか、映画・音楽で買って良いのか、或いは金融部門で買って良いのか、事業ポートフォリオに横串を通すことが出来ないので、実は4つ以上の会社に投資をするのと同じことになってしまいます。

だから実は日本株投資よりも簡単かも知れない米国株(アメリカ株)投資なのですと、皆様にお奨めしたいと思うのです。

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