2019年4月3日~5日にかけて「AI・人口知能EXPO」が開催された。今後の大きな株式投資のテーマでもあるので、銘柄選択の考え方、投資信託を選ぶ際のポイントをまとめてみた。

AI関連の株式投資を検討の方、AI関連の投資信託を保有・検討の方は参考にして欲しい。

AIは投資テーマとして有望か?

はじめに巷間あまた喧伝されている“AI”というテーマは、投資アイデアを考える上で有望なテーマかどうかを考えてみたい。

結論から言えば、“AI”自体は世の中の仕組みを大きく変えるだけの大きな右肩上がりのビジネス・トレンドであることは確かであり、投資アイデアを考えていく上では欠かすことの出来ないテーマだと考えられる。

その一つの証左とも言えるのが去る4月3日から東京ビックサイトで行われた「AI・人工知能EXPO」の賑わいであろう。詳細は「AI・人工知能EXPO」に二日間参加して作成したレポートを参照して頂きたいが、主催者側の予想を上回る来場者が来るほどの賑わいを見せた。これは世の中がどれほど“AI”ということに注目しているかの具体的な証左である。

ただ上記ビジネスショウを見ても痛感した事だが、「AI・人工知能」という言葉の定義が実に曖昧だということは残念でならない。ここに注意しないと思わぬ「紛い物」へ投資をする羽目になりそうだと感じた。

ドットコムバブルと呼ばれた時があったことは、株式投資家ならば記憶にまだ新しいであろう。「ドットコム(.COM)」とつけば何でもOKのような風潮が生まれ、雨後の筍のように「ネット関連企業」と呼ばれる新興企業が乱立したり、多くの企業などが利用目的などを明確にしないままにホームページ作成に走ったりして「さて、これからこのホームページをどう利用したものか?」と悩んだりした。

まず大事なことは、「AI・人工知能」とは何か、それが何をして、何が出来るのか、その為には何が必要なのかを正しく見極め、その本流に係るメインプレイヤーを探すことだろうと思う。

ドットコムバブルは崩壊したが、そのメインプレイヤーこそが今現在の産業界のリーダーなのだから。玉石混交の中で、“AI”についても、石ではなく、玉を見つけ出すことが必要だ。

具体的な投資方法は?

個別株

AI関連株と言っても大きく捉えると3種類のパターンがある。

  1. AIのプラットフォームを作る関係の企業(メーカー)
  2. ①のプラットフォームを販売する企業(ディストリビューター)
  3. AIを使って自己のビジネスを改善や発展させる企業(ユーザー)

現時点で言えば、未だAIが黎明期である以上、①が最適な投資対象であり、③はまだ未知数な部分が多い。故に②も同様な状態にある。

その中でもやはり米国株は注目しておく必要があるだろう。インターネット関連もそうであるように、ハイテク関連株への投資で日本株だけを対象とするのは、極めて厳しいのが実情である。

AI関連のプラットフォームを実際の”モノ”にしたのは基本的に米国企業が殆どであり、だからこそ本家本元である米国株(アメリカ株)抜きでAI関連の投資を検討することは出来ない。例えば、今そのプラットフォームで先頭を走るのは、アマゾンであり、マイクロソフトであり、グーグルであり、彼らが提供するクラウドコンピューティングがまず主力だからだ。

またAIに関わるDL/MLと呼ばれるディープラーニングやマシンラーニングには、GPUと呼ばれる特殊なプロセッサーが使われる。これを作っているのも米国企業の2社だけだ。シリコンバレーのスピード感には残念ながら昨今の日本企業はついていけていない。

日本株に比べ米国株(アメリカ株)の投資アイデアを得るのは、難しいのでは?と感じる方もいるかもしれないが、実はそう難しいことではない。今回のEXPOでも、主役級はセミナーなどにきちんと登場していた。

銘柄を調べる上では「AI・人工知能EXPO」のようなビジネスショウに足を運び、開催されているセミナーを聴講したり、展示ブースを見て回ったりすることが大きなイメージを掴む上で有効な手段だといえる。玉石混交、百花繚乱の中で、投資対象となるのはどれか?或いはどんなタイプの企業かを知る必要がある。その答えを得るのに最適な場所の一つがこうしたビジネスショウだと考える。

投資信託

自分で銘柄を見つけることができない場合、自信がない場合は投資信託を利用するのも一つの方法である。AI関連株投信のようないわゆる「テーマ株ファンド」を購入する場合には、「テーマそのものの選び方」と「テーマの定義が明確かどうか」を確認していただきたい。

テーマそのものの選び方

そもそも何故そのテーマなのか、を明確にする。

  • 右肩上がりのビジネストレンドや技術ロードマップに繋がるものなのか
  • 単発的に短期で終わる話なのか

投資テーマとしてかつて流行った、SRI(Social Responsibility Investment) とかESG(Environment Social Governance)投資などは、それが企業収益とは必ずしも一致しないから、株価上昇にはあまり影響しない。年金基金の正義感のためというか、投資哲学としての位置づけならば良いと思われるというのが参考事例である。

テーマの定義が明確かどうか

「環境関連」などという大雑把な括りだと、「なんでこれが環境関連?」という銘柄が入ってきてしまう。「女性の活躍」なんていうのも、評価尺度が曖昧過ぎる。

そして当サイトが注目しているようなビジネストレンドについても、あまりビジネストレンド自体が離陸するかしないのかという初期段階からフライングし過ぎると痛い目に合う。AIはその典型かもしれない。黎明期の段階で始めるから、こじつけるようにしないと銘柄が無い。ましてや日本にしがみ付けばもっと無い。

AI関連株ファンドについて言えば、それ自体は注目しておくべきテーマと考えてよいと思う。一方テーマの定義という観点からはまだ黎明期ということもあり、腑に落ちる銘柄選択をしているファンドを見つけるのは難しいかもしれない。

現状AI関連の投資信託には2種類ある
    1. 投資判断にAIを利用する投資信託
      • 「AIの能力が高いか/低いか」、或いは「AIの投資判断に100%を委ねるのか/ある程度人間が判断に介入するのか」という区分けが出来るが、どちらについても芳しいパフォーマンスのファンドは少ない、という印象をもった
    2. AI関連銘柄に投資をする投資信託
      • AI関連銘柄という建付けがあまりに大雑把すぎる。ある意味、今の時代ならば何でもAI関連と呼ぶことが出来るからだ。AIプラットフォーム関連銘柄とか、AI有効活用企業とか、より具体的に目論見書に書かれていない限り、当該投資対象がAI関連か否かは運用会社の独自の判断に任せるしかないので、自分の投資アイデアに則しているかどうか見極めは難しい、という印象を持った

まとめ

AIは注目しておくべき投資テーマであると考えてよいのではないか。一方、いまだ黎明期という事もあり、ドットコムバブルの時のような印象もある。当サイトで提唱する技術ロードマップをベースに真ん中の銘柄への投資を見極めていきたい。

投資信託については、簡易ファンドレポートに記載しているが、同じAI関連株式ファンドであっても組入れ銘柄とパフォーマンスは商品によって大きく異なるので、目論見書、運用レポートなどを参考に自身のイメージに合った商品を選択して欲しい。

残念ながらAIが銘柄選択をしてくれる種類の投資信託はまだ投資対象と考えなくても良いのではないか。

 

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