ラップやバランスファンドなどある程度お任せのものでも選ぶ基準が沢山でした。アセットクラスごとに選ぶとなると私にできるでしょうか?

不思議に思うかもしれませんが、実はある意味これが一番簡単でシンプルかもしれません。国際分散投資で大切なアセットアロケーションを自由に決めることができるのですから。

「自分でつくる国際分散ポートフォリオ」もいよいよ終盤です。今回は③のアセットクラスごとに商品を選んで組合せを作る方法について整理しましょう。

投資信託の主要統計等ファクトブック(2019年1月末)によると日本で販売している投資信託は6119本もあります。2019年2月末時点の国内の上場会社数は3653社ですからその多さがわかります。

ここらから自分に合った最適なファンドを選ぶのは、まさに砂浜で針を探すようなものと感じるかもしれませんが実はすごく簡単なのです。

ここでは、下記の配分のポートフォリオを自分でつくる方法をお伝えします。この場合、日本株式はAファンド、先進国株式はBファンド、とそれぞれのアセットクラスごとに6つのファンドを選んでいきます。

今回は、それぞれのアセットクラスごとにパッシブ型のファンドを選んでいきましょう。

投資信託の情報サイトを使う

何もないところから投信情報サイトや証券会社のランキング情報を使うのはお勧めできませんが、方針(=資産配分)が決まった後は積極的に活用しましょう。代表的な投信評価サイトであるモーニングスターを例に見てみましょう。

まずは、日本株式からです。モーニングスターのトップ画面から「投資信託」を選びます。

次に「ファンドを探す」から「詳細条件からファンドを選ぶ」

カテゴリーで国内株式を選んで検索する

日本株式を投資対象とするファンドが708本あることがわかります。まだ708本もありますからここから手作業で探すのは大変です。

ここからランキング機能を使います。パッシブ型のファンドを選ぶのでここでは信託報酬率で並べ替えをします。信託報酬とは保有時にかかる手数料のことです。パッシブ型は日経平均やTOPIXなどの指数に連動するように設計されています。

指数に連動することを目的としているので、どのファンドも大きくパフォーマンスに差が出ない事が予想できます。そうであれば、かかるコストが少ない方が投資家リターンが大きくなることが期待できるからです。

パッシブ型のファンドでもどちらがより指数に対しての連動度が高いか、などを比較することは可能ですが、一般の個人の方はそこまでしなくても十分に国際分散投資の効果を得ることができるものと考えてよいと思います。

信託報酬が低い順に並びました。この中で、純資産額が極端に低いもの、設定間もないものを選ばなければ大丈夫です。設定日はファンド名をクリックし、ファンドが表示されたら下の方にスクロールした右側に表示されています。

以上で日本株のセレクトが完了しました。

「これだけ?」という声が聞こえてきそうですが、これだけです。簡単ですよね。

この要領で、ファンド検索のカテゴリーに、「国際株式・グローバル除く日本(為替ヘッジ無)」、「国際株式・エマージング複数国(為替ヘッジ無)」、「国内債券型」、「国際債券型」、「国際債券・エマージング・複数国(為替ヘッジ無)」、と続けて調べていけば完了です。

SMA・ラップ、バランスファンドを提供している会社は、もちろんこんな単純な作業ではない、とおっしゃるかもしれませんがパッシブ型であればほぼ同じようなファンドに行きつきます。

SMA・ラップ、バランスファンドが投資しているファンドを選ぶ

2つ目の方法は、SMA・ラップやバランスファンドが投資をしている商品を選ぶ方法です。少しずるい方法のように感じるかもしれませんが悪いことではありません。

上記日本株の信託報酬順の商品名を見ると、「eMaxis Slim」と書いてあります。見覚えありませんか?「自分でつくる国際分散ポートフォリオ⑤」のバランスファンドの例に使った商品に出てきた名前です。

これです。

ここで使われているマザーファンドは単品でも販売しているのです。つまり、情報サイトで自分で選ぶのは少し自信がない場合には、このようにバランスファンドやラップで使われているファンドを選べば安心かもしれません。

https://emaxis.jp/  を見るとバランスファンドは勿論、そのパーツとして様々なアセットクラスのファンドがパーツとして用意してあることがわかります。

アセットクラスごとに自分で選ぶことのメリット

このようにして選び出した各アセットクラスごとのファンドを当初決めた配分に合わせて購入すれば完了です。いかがでしょうか?思ったより簡単だったと感じるのではないでしょうか?アセットクラスごとに自分でファンドを割当てていくことは以下のメリットがあります。

  1. 資産配分を自分がもっとも納得できるものにすることができる
  2. SMA・ラップ、バランスファンドに比べるとコストが低くなる場合が多い
  3. 後に方針変更になった時の対応が容易
  4. 資産運用のノウハウが自分のものになる

一方デメリットまではいきませんが、次項で触れるリバランスを自分でやるなどお任せ型に比べると少し手間がかかると感じる人もいるかもしれません。

自分で選ぶかバランスファンドやラップを使うか、の決め方は

ここまで、資産配分を決めて、その資産配分に合った商品をどう決めるか見てきました。大きく分けると資産配分を決めたら後はお任せのSMA・ラップやバランスファンド。そして今回のテーマであるアセットクラスごとに自分でファンドを選ぶ方法です。

どちらのタイプを選ぶかの基準は、「手間とコスト」が自分にとって見合っているか、です。

自分で選ぶやり方の場合には、購入後も年に1度程度、配分のチェックを自分で行い、必要に応じてバランスを元に戻すこと(リバランスといいます)が必要になります。これについては、第7回で触れますが、そのようなことも含めて比較検討すればよいでしょう。

もし上記の自分で選ぶ作業や年に一度程度の確認作業が面倒でなけれ是非、文字通り「自分でつくる」にチャレンジしてはいかがでしょうか?

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