今までの話で、考え方が理解できました。
実際にどうすれば良いか教えてください。

今までが基礎編、ここからが実践編になります。基本的な考え方を理解した上で商品選択をすることでミスチョイスが減ります。特に値下がり時の対応に差が出ます。
今日は、自分に合った配分を決める2つの方法について解説します。

このコラムでは、自分で作る国際分散ポートフォリオ①~③を踏まえて、自分に合った資産配分を決める2つの方法についてお伝えします。掛けられる時間や手間、納得感などで自分に合った方法を選んでください。
①~③の基本を押さえていれば、ここから先は逆に杓子定規にならなくて大丈夫です。自分で作ったものは、継続してく中で調整もできます。

1.ざっくりと決める

1番目の方法は株式と債券の割合をざっくりと決める方法です。例えば、投資期間が10年以上であれば、7割程度が株式、5年~10年ぐらいなら株式5割程度、というものです。
そんなに適当で大丈夫?と思うかもしれませんが心配いりません。

ノーベル賞学者が計算すれば100%利益が出るものではないという歴史が証明しているように、また運用会社や証券会社が異なれば提示される内容が各社で異なるように、

ある意味でアセットアロケーションというのは「アート」だとも言えるのです。何故かって?それは不確実な未来を予想して過去のデータから作り上げるものでしかないとも言えるからです。だからこそ、自分の納得のいく、感覚的に合うものを最低限のルールの中で作り上げれば大丈夫なのです。

投資期間は20年で100万円を投資する場合

  1. 20年であれば、株式:70万円、債券:30万円にする。積立投資を兼用したり、他にも余裕資金がある、あるいは最初は値動きは怖い、慣れるまでは慎重に、などによって調整しましょう。
  2. 株式の70万円部分を、国内外の基準とする割合に割り振る。日本株:7万円、先進国株:56万円、新興国株:7万円。債券部分の30万円を、同様に日本債券:3万円、先進国債券:24万円、新興国債券:3万円。
  3. これを基本に気になるところがあれば自分の好みを反映させる。例えば、日本債券は金利がゼロなので、その分新興国債券にしよう、とか、いくら日本の経済的な規模感が10%程度とはいえ、もう少し日本株を多くしたい、などです。

2.ロボアドバイザーを使う

2番目の方法はロボアドバイザーを使う方法です。ロボアドバイザーとは、投資に関するいくつかの質問に答えると、あなたに適した配分はこうですよ、という答えを提示してくれるものです。

どのロボアドバイザーも、「あなたに最適な配分が」とあります。ところがやってみるとわかりますが、最適が各社異なるのです。実はこれが「最適アセット・アロケーション」という呼び方をする配分比率の面白いところでもあります。

つまり最適というのは、あなたにとって絶対的に最適という意味ではなく、提供している会社が前提としているデータの期間や種類、各資産クラスの期待リターン、経済動向の見通し、そして投資ポリシーなどに基づいて最適、という意味になります。

だから各社バラバラになるのが正しい結果なのです。投資ポリシーの中には、売買頻度、リバランス・タイミングなどが含まれます。

ここを理解しないでロボアドバイザーを使うと、A社のロボアドバイザーのサービスを利用しているが、昨年の成績はB社のロボアドバイザーの方がよかったらかB社に変えよう、と言うようにもはや国際分散投資ではなく、単なる良いバランス型の商品の当てっこになってしまいます。

なのでロボアドバイザーを使う場合でも基礎編の知識や考え方が重要になってきます。ロボットアドバイザーが言っているのだから間違いないだろう、というのではなく、このロボットアドバイザーは自分の考えを反映してくれそうだ、という判断が必要になります。

何社か入力してみて、株式の比率、国内外の比率などを比べ、基礎編の知識も動員しながら自分の配分を決めてください。「投資信託 ロボットアドバイザー 比較」「投資信託 ロボットアドバイザー お勧め」などで検索するとサービスを提供している証券会社、銀行、投資信託会社などが見つかると思います。

下記は各社が提示する5つのタイプの資産配分です。この表に出ている会社を推奨(非推奨)するという意味ではなく、会社によって異なる配分に導かれることを理解するための資料としてご覧ください。

価格変動と期待リターンが低い方から並んでいます。

株式比率については、タイプ1は各社20%ぐらいでほぼ同じですが、タイプ5は60%~90%とかなり差があります。ウェルスナビは日本株というくくりを作っていません。

為替変動に対する考え方は各社かなり異なるように見えます。上段の2社は為替ヘッジを多く利用していますが、下段の2社は為替ヘッジは利用していません。

このように「ロボットアドバイザーがAIを使って提示するあなたに最適な資産配分」も途中の計算過程は精緻かもしれませんが、結果は各社各様です。従ってロボットに資産配分のアドバイスを受ける場合でも、自分で作る国際分散ポートフォリオ①~③の基礎編をよく理解したうえで、利用するのが良いでしょう。

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