各資産の特徴は理解できました。いよいよ商品選びですね!

商品選び、と行きたいところですがその前に重要なステップがあります。これをおろそかにすると、「こんなにマイナスになると思わなかった」とか「思ったより殖えなくてがっかり」というようなことが起こる可能性が低くなります。

 

株式と債券の比率を決める

商品を決める前にやるべきことは「株式と債券の比率をきめる(資産配分)」ことです。

自分で作る国際分散ポートフォリオ②でご覧の通り、株式は大きな値動きを繰り返していますが、時間の経過とともに大きく値上がり(高いリターン)しています。一方債券は株式と比べると値動きは小さく、その分リターンも少なくなっています。

投資期間が長いにも関わらず、値動きが怖いために債券や預金ばかりにしていると長期的に十分な成果を得ることができず、インフレ率にさえ負けてしまうことがよくあります。そうなると将来の購買力が維持できない、という結果にもなりかねません。つまり、資産の価値が目減りしてしまうという事です。これを防ぐというのが、国際分散投資をする大きな目的のひとつでもあるのです。

一方、取崩し時期が近く、投資可能な期間が短い場合に、リーマンショックのような大幅な下落と数年の調整があると大きな痛手をこうむってしまいます。

このように考えると株式と債券の比率は以下のようになります。

  • 投資期間が長い人は株式を多くする。
  • 投資期間が短い人は株式を少なくする。

 

国内と海外の比率を決める

次に検討するのが国内外の比率です。株式といっても日本株もあればアメリカ株も中国株もあります。つまり、先進国と新興国など、どの地域にどの程度の比率で投資するのかも決めなくてはなりません。

株式投資というと日々の値動きが気になりますが、長期の投資では、投資先の企業の成長、そしてその集合体である世界経済の成長を投資の成果に取り込む、という考え方が大切になります。
つまり、地域ごとの経済規模や企業活動の割合に応じて配分を決めれば大きな間違いはない、と考えることができます。

世界の経済規模を確認する

上図は2018年10月時点の世界のGDPを表しています。
(出典 IMF https://www.imf.org/external/datamapper/NGDPD@WEO/OEMDC/ADVEC/WEOWORLD

これによると世界のGDPは84.84兆ドル、内訳は、先進国が51.32兆ドルで約60%、新興国が33.52兆ドルで約40%です。
日本のGDPは約5兆ドルなので、全体に占める割合は、約6%という事になります。

従ってGDPをベースにした概ねの資産配分は、
日本 6%:先進国 54%:新興国 40%、となります。

世界の市場規模を確認する

配分を決めるためのもう一つの基準は株式市場の時価総額を基準にする方法です。
時価総額とは、「企業の株価×発行済み株数」、のことでその企業や株式市場の規模を見る時に利用する指標になります。

世界の株式市場を見る時に参考にする指標にMSCIオールカントリーインデックス(ACWI)という指数があります。

MSCI ACWI指数は、先進国、新興国合わせて47の国の時価総額を指数化したものです。この指数は世界の株式市場の85%をカバーしているので概ね世界全体の株式市場を表す指標と見て良いでしょう。2018年9月末時点の比率を見ると以下のようになります。

日本:7.6%
先進国:81.3%
新興国:11.1%

株価は将来の成長期待をある程度織り込んでいるものでもあるので、資本市場が生み出すリターンを効率的に獲得していくことを目的とするならば、時価総額ベースの資産配分が理にかなっているとも言えます。

以上、世界の経済規模、株式市場の規模を見てきました。先進国と新興国の割合が両者で大きく異なっています。経済規模では新興国の存在感は大きくなっていますが、そこで活躍しているのはまだ先進国の方が多いということでしょう。

どちらを基準にして資産配分を決めるか難しいところですが、株式投資は株式会社が生み出す利益を獲得することが目的なので、まずは時価総額ベースを基本にして成長性などを加味して決める、のが良いでしょう。

基本となる資産配分
日本株:10%
先進国株:70%
新興国株:20%

これを基本にして成長性や好みなどを加味して資産の配分を決めることで世界経済とそこで活動している企業の成長を効率的に取り込むことができます。

 

資産配分を決めるステップのまとめ

  1. おもに投資期間に応じて株式の比率を決める
  2. 世界の市場規模(または経済規模)に準じて投資エリアを決める

このように資産配分を決めることで、世界中の株式会社等の成長を効率的に取り込むことができ、かつ投資期間に応じた値動きと収益が期待できるようになります。

長期投資では資産配分が投資の成果の90%を決める、と言われています。もしかすると今まではこのステップはあまり意識をしていなかったかもしれませんが、長期の国際分散投資には不可欠のステップになります。

 

自分で作る国際分散ポートフォリオ ④では、資産配分をどう決める具体的な方法について解説します。

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