資産運用で失敗したくない場合には国際分散投資が有効だとよく言われますよね。

でも

どうやって分散投資なんてすれば良いの?
世界に投資するといってもどのような地域にどのような割合で投資すれば良いの?
どんな金融商品に投資すれば良いの?

など疑問があります。

「自分で作る国際分散ポートフォリオ」では、専門的な知識や多くの時間を使わずに、ご自身で国際分散ポートフォリオを作り、専門家と同じような資産運用の成果を得られるようになることを目的としています。

第一回は、そもそも何故国際分散投資なのか?について整理したいと思います。

 

年金積立金管理運用独立行政法人の例

    実は私たちの身近なところでも国際分散投資が使われています。下図は、年金積立金管理運用独立行政法人(日本の年金の運用を専門に行っている)のポートフォリオです。国内外の株式・債券に分散投資をしていることがわかります。

    https://www.gpif.go.jp/operation/the-latest-results.html

    GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は分散投資をする理由の一つを「一番になる資産(商品と言い換えても構いません)を当てることは出来ないから」と言っています。

    下図は国内外の株式・債券の年度ごとのリターンです。「毎年一番になる資産を当てることができれば良いのだが、現実的には難しい。4資産に分散したケースでは、1位にもならないが5位にもならなかった。だから大きな損失を避けるためには分散投資が重要」としています。

    国内外の株式・債券に分散投資をしてきた結果は以下のグラフになります。マーケット環境が悪い時にニュースなどで「国民の年金で損をした」、などと報じられびっくりすることもあるかもしれませんが、実際には、ある程度上下に変動はあるものの2001年以降56兆円も殖えていることがわかります。

    日本の年金だけでは信用できない、と思う方もいるかもしれませんね。では大学を見てみましょう。大学も資産運用をして大学の運営に使っています。

    ハーバード大学の例

    こちらはハーバード大学の資産運用レポートの抜粋です。

    上場株式:31%、非上場株式:16%、ヘッジファンド:21%、不動産:13%、資源等:6%、債券:68%、その他:2%、キャッシュ:3%、と投資先を多岐に分散していることがわかります。

    ハーバード大学のように世界の頭脳が集まるところでも少数の投資対象(商品)に賭けることはせずに幅広く国際分散投資をしていることがわかりました。

    ノーベル財団の例

    ではもう一つ例を見てみしょう。毎年秋に話題になるノーベル賞ですが、その賞金の額も注目されますよね。毎年あれだけの賞金を出し続けてお金はなくならないの?と思ったことはありませんか?

    実はノーベル財団も賞金や財団の運営のために資産運用をしています。下記はノーベル財団のアニュアルレポートからの抜粋です。

    株式:50%、債券:18%、不動産(ファンド):7%、ヘッジファンド:25%(2017年)とあります。

    余談ですが、過去3人の経済学者がポートフォリオ理論でノーベル経済学賞を受賞しています。その理論をまさに実行しているのですね。

     

    まとめ

    このように世界中の著名な基金が、値動きを当てに行くのではなく、世界中の様々な資産に分散投資をして着実に投資収益をあげています。

    その理由は、おもに3つです。

    1. 経済成長がある限り、企業収益も増加するので、長期投資をすれば確実に株価は上昇するが、それがどの国なのか、どの企業なのか、ピンポイントで見つけることは非常に難しい。
    2. 債券の利息、株式の配当は安定した収益源と考えらえるが、債券といえども金利変動の中で価格は上下に動き、信用リスクは測り難い。
    3. 資産の組合せ方によって、その国の年金の性格、その大学や財団の性格に合わせたリスク・リターンの資産運用をすることができるから。

     

    いかがでしょうか?世界の名だたる基金が利用している国際分散投資を私たちももっと意識をして上手に使っていければ良いですよね。

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