2019年2月7日、前日の第3四半期決算発表を受けて、ソフトバンクグループは終値9962円、前日比1500円高とストップ高になりました。
さらに翌日も日経平均が418円安の中、SBGは53円高の10,015円と約5か月ぶりに1万円台を回復しました。

 

当コラムでは、決算発表プレゼンテーションを受けて実際に投資をする場合の注意点を整理しました。

問題は実際に投資をするかどうかの判断をどうするかです。決算発表翌日はストップ高となって、10000円を超えましたが、その翌日は既に息切れしました。全体下落の中で独歩高出来なかったからかも知れませんし、3連休前だったからかも知れません。また他の要因があったのかも知れません。

1.市場とビジョンの時間軸のずれ
気になる要素の一つは、SBGの投資ビジョンの時間軸の長さです

このスライドは、30年後にはAIの方が人間の脳よりも優れた存在になるというもの。だからAI革命だと言い、また「5年か10年は伸びるかも知れない、それは誤差だ」と言われました。
ITバブルが始まった頃に語られた多くの話は殆どが今現在実現したのは事実。ただ株式市場ではその間に何度もメインプレイヤーが入れ替わったし、それはすなわち実業の世界で入れ替わりがあったということです。

例えば、今でこそ検索エンジンと言えばGoogleですが、元を質せばSBGも投資をしていたYahooだった筈です。携帯の覇者は昔ノキア、今アップルなのかも知れません。少なくともノキアではありません。

ビジョンについては全く異論ありません。でも四半期決算に悲喜こもごもするのが得意な株式市場にあって、またドッグイヤーと言われるIT業界にあって、このビジョンの時間軸を市場に適した時間軸にアジャストしながら走るのはそう簡単なことではないかも知れませんね。SBGが保有する最大時価総額のアリババの足元の時価12.5兆円は、将来25兆円になるかも知れませんが、年内に5兆円になるかもしれません。

何故なら、それ自体に純資産価値以上のプレミアムが既についているからです。SBGがこの時間軸の調整が上手く出来るだろうかと考えるか、難しいと考えるか、投資家側の判断ポイントが1つと言えます。

2.ファンドとしての評価と事業会社としての評価の違い
事業会社が所有するものは大半が簿価以上にはならず、減価償却により価値が目減りしていくものです。その分を生産した商品や、提供するサービスから得られるキャッシュフローで補いつつ、プラスアルファの利益を稼ぎ出すのが企業活動です。これが事業会社の基本的な考え方です。

一方で、ファンドとしてSBGを見るとすると、それこそ組入れ銘柄の時価から企業価値を計算するのが最も手っ取り早いのは確かです。キャッシュフローなどはあまり関係がありません。ただ、難しいのは、投資先の時価そのものに、本質的な価値以上のプレミアムがついているということ。つまり評価の仕方を誤ると、プレミアムをダブルで計上しているのと同じことになってしまいます。それを避ける方法は、ファンドとして投資している投資先の株価の妥当性を評価することになります。各社の保有時価分を単純に合計すれば良いという話とは違う筈と私は考えます。

まとめ
今回はソフトバンクグループの決算書を題材に投資にあたってのチェックポイントを整理しました。第三四半期決算もほぼ出そろってきました。興味がある会社の決算をみて感じたことをメモしてその後の株価の推移をチェックしてみてはいかがでしょうか?

ソフトバンクグループの決算発表動画は以下からご連になれます。
https://webcast.softbank.jp/ja/detail/video/ref:20190206_01_ja

文中の画像は同社決算発表資料からの抜粋です。

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