2018年12月28日、今日の大納会をもって、今年の波瀾万丈の株式市場の一年間が終わりました。何とか大引けでは日経平均株価は20,000円台を保ったものの、糊代は僅かに14.77円、正に首の皮一枚という感じでしょうか。

振り返ってみると、23,000円台で始まった今年の株式市場は3月の終わりに向かって下落し、一旦は20,000円台半ばまで下落した後、秋口には24,000円台をも回復し、27年ぶりの高値さえもつけました。

しかし、米国市場で長期金利が3%台をつけたことでNY発の咳込みが聞こえてくると、日本市場ももれなく風邪どころか肺炎を起こして連れ安し、クリスマスには「サンタクロースが19,000円割れも運んできたぁ」と思うような展開に。

ところが、米国市場が急激に一日では史上最大の上げ幅となる1,000ドル以上の値上がりでリバウンドすると、日本市場もそれに呼応、何とか大納会では20,000円台は保った一年となりました。

春先から秋口まで聞こえていた市場関係者の強気コメントは全くと言っていいほど紅葉と共に聞こえなくなり「悲観論⇒株価下落⇒追加の悲観論⇒更に株価下落⇒楽観論は一掃」という展開が続きました。ちょっと不思議です。

不思議と思うひとつの視点は、トレンド(相場の方向感)についてのコメントや論説は多いものの、私の情報ソースが不足しているのか、殆どバリュエーション(割高割安議論)の話は聞こえず、エモーショナルな話が殆どだったような気がしています。

例えばそのひとつの例を挙げると、為替です。足許では「円高が・・」という話をよく聞きますが、今年は3月に104円台をつけていますが、秋口からの株価の下落の中では114円台から110円台なっただけです。3円から4円って、そんなに言うほど「円高」ですか? 下のドル円チャート推移を見て頂ければ一目瞭然。更に言えば、113円台から110円台に動いたのは12月の話で、夏の頃に戻っただけです。

もうひとつの私の違和感は、日本の株式市場でありながら、米国のマクロ経済の話で殆ど日々の変動が説明され、またそれに従って市場が右往左往していたということです。確かに日本経済は米国経済に大きく依存はしていますが100%では勿論ありません。にも拘らず、米国の失業率、ISM製造業/非製造業景況感指数、ミシガン大学消費者信頼感指数、などなどいつも説明されてお終いです。

勿論、これら米国のマクロ統計によって米国の株式市場が動き、外国人投資家の市場占有率が約7割の日本市場ともなれば、日本市場が隷属的に動いても仕方がないのかも知れません。でもここはやっぱり日本ですよね。

更にもうひとつ言えば、マクロ経済の話ばかりがされて、ミクロ経済の話は殆どされていないということです。AIや自動運転といった「未来のテーマ」は多少語られていますが、個別株を動かす筈の本来の今あるビジネストレンドの話は殆ど聞こえてきません。いつも言っていることですが、株価指数があって、個別株があるのではなく、個別株の集合体として株価指数が計算されているということを忘れるべきではないと思います。ファンドマネージャーも、アナリストも、指数だけの話ならみんなクビです。

これはアクティブ運用かパッシブ運用かという議論とは別の問題の筈です。個別企業の業績評価が出来なければ、全体株価指数の評価だって出来るわけがありません。単にマクロ指標との相関関係で株価動向を判断するなら、それこそ簡単なAIで処理できる話になってしまいますから。

株式投資は本来もっと夢があって、楽しいものの筈です。企業を所有して、その企業と同じ夢を見ることですから。来年は多少はそういう視点が市場に戻ってくると良いなと、微かな期待を持ちながら、今日の大納会を見ていました。今年も市場関係者の皆さん、投資家の皆さん、お疲れ様でした。

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