連日株価が日米共に下落し、悲観的なストーリー・テリングと共に、それに呼応する株価見通しの下方修正(簡単に掌を返すんですよね)、そして「弱気相場入り」と言う意味不明な局面評価が言われるようになりました。

高値から20%下落すると「弱気相場入り」って表現の意味、皆さんお分りになりますか? 20%も下落してから「弱気入り」って、どこか間の抜けた言い方のような気がしてなりません。

何れにしても、こんな相場環境の中にいると、株を持っている人はきっと心穏やかでは無いと思います。更にここから「弱気相場入り」なら、どこまで株価は下がるのだろう?

来年の見通しはどうなるのだろう?今売っておいた方が良いのかな?と狼狽される方も出てきて当然です。

株価は短期的には上方にも、下方にもオーバーシュートする時があります。なので今の株価水準は日米共に過度な悲観論の中で、年末のホリデーシーズン(海外の投資家は休暇中が多い筈です)を狙った仕掛け売りと見ることも出来ますし、まだこれから奈落の底への旅が始まったばかりと見ることも出来るのかも知れません。

その答えは「God Knows(神のみぞ知る)」です。

しかし、そんな時に賢い投資家としては何をすべきなのか?
どういう気持ちの持ち方をしておいたら良いのか?

を考えてみたいと思います。

1. 当初投資判断、何故買ったのか、その理由を思い出す。

本当は投資判断の過程を記録したノートがあると一番良いのですが、出来る限り正確に「何に着目して、それをどう判断して買うことを決めた」のかを思い出すことです。

決して、買ってから「プラスアルファした材料」は入れてはいけません。これはドリフトを引き起こしますので、当初の着眼点のみです。
案外簡単なように聞こえますが、多分、今まで習慣の無い人には難しい筈です。でも、何か必ずある筈です。

ただ、もしそれが「○○証券の●●さんのお薦めだったから」というのならば、その人に「あの話はどうなったのかなぁ?」と問い質すしかありません。その人との今後のお取引について、新たな方向性が見えて来るかも知れません。

2. ビジネストレンドを再確認する。

私流の投資判断の仕方だと、必ず最初に着目した「右肩上がりのビジネストレンド」がある筈です。

例えば

「e-コマースは拡大する」とか、
「インバウンド消費は伸びる」など、

そういう話です。まずはそのビジネストレンドに変化が起きていないか、角度が変わってはいないか、などを調べます。

そもそもそのビジネストレンドを発見出来たのですから、追跡調査をすることも容易い筈です。発見した時と同じ方法をすれば良いだけですから。

3. 銘柄の状態を再確認する。

更に私流の投資判断で言えば、その「右肩上がりのビジネストレンド」でメインプレイヤーであるのかないのか、収益環境に変化は起きていないかなどを調べます。

ひとつの方法ですが、Googleなどを使って検索「○○企業」といれて、結果の中の「すべて」の右横にある「ニュース」というタブを開けてみるだけでも良いです。

更に

「○○企業 業績」
「○○企業 株価」

と検索すると色々と教えてくれます。

ただ株価掲示板のようなものは参考にされない方が良いでしょう。明らかに保有者と非保有者などで、トーンが違い過ぎますから、迷わされるだけです。

知りたいのは、

当初考えた通り、「右肩上がりのビジネストレンド」の中で、引き続き主役と言えるかどうかです。そしてノートに「何年何月何日、状況に変化が無いことを確認。確認した項目は・・・」と記入しておいてください。

4. 余計なノイズが聞こえる状況から暫く退避する。

もし上記3ステップの結果、買った理由も明白で、当初の想定通り「右肩上がりのビジネストレンド」は引き続き確りしたものであり、当該銘柄がメインプレイヤーのままで、収益状況に異変が起きていなければ、もう慌てることはありません

市場全体が落ち着きさえすれば、早晩株価は回復してくる筈です。なので、なるべく余計なノイズが聞こえる状況から暫くの間は遠ざかる事です。余計なノイズの中にいると、変に気持ちが荒むだけですから。

大丈夫、その株価は戻ってきます。

ただ、それでも人間ですから時々はやっぱり心配になってしまうものです。そしたら、記録をつけているノートを開いてみてください。何ならもう一度、このステップを繰り返すのです。そして問題なければやはり「何年何月何日、状況に変化が無いことを確認。確認した項目は・・・」と同じように記録してください。これが増えると自信にも繋がります。

株価が「株式の根源的価値(解散価値:一株当たりの純資産)+将来の期待収益」である以上、収益が上がり続ける企業の場合、その根源的な価値は増え続けます。だからこそ、上記の方法で、将来の期待収益が増え続けるかどうかを考えれば良いのです。自ずと株価は上がってきますから。

殆ど多くの場合、投資家心理は株価の下落過程で次の段階を踏みます。

「熱狂」⇒「現実否定」⇒「恐れ」⇒「イライラ」⇒「パニック」⇒「降伏」⇒「落胆」

です。

今が市場センチメントのどの段階にあるかを考えてみるのも面白いかも知れません。賢人の投資行動は、市場のセンチメントの変化とは別に上記の冷静なチェック、謂わば、投資のPDCAサイクルをきちんと回していますので、横目でそれを見ていることが出来ます。

逆に言えば、こうしたことが出来なければ、手品を使わずに10倍、20倍、或いは100倍になる銘柄の最大果実を得ることは容易なことではありません。

株価は

「その銘柄固有の値動き要因」と「市場からの影響による値動き要因」

との両方で構成されています。

左側さえ確りと見ていれば、右側が米国の利上げ問題や、米中間貿易摩擦問題、或いはBREXITなどで右往左往しても、相当に穏やかな気持ちでいられる筈です。全くドキドキしないとまでは言いませんが、格段に投資収益は高くなると思います。

もし運悪く、当初想定した「右肩上がりのビジネストレンド」が消えてしまっていたとしたら?或いは、「右肩上がりのビジネストレンド」の中のメインプレイヤーでは無くなってしまっていたら、そんな時はどうすれば良いでしょうか?

機関投資家のファンドマネージャーならば、一旦は迷わずに「損切り」するしかありません。指値などせず、一気に成行ですべて処分し、そこから取り返す術を考えます。それは機関投資家のファンドマネージャーは短期の収益・パフォーマンスも求められているからです。

しかし一方で個人投資家の場合は短期のパフォーマンスを求められはしませんから、即座に損切りする必要はありません。まずは再度、何かその銘柄が含まれそうなビジネストレンドは無いのかを探します。あまり期待は持てませんが、当初想定したビジネストレンドからは他のトレンドの方へ舵を切り直している(その過程を含む)かも知れません。経営者が優秀ならば、その可能性は充分にあります。

そしてもし運良く新たな「右肩上がりのビジネストレンド」が見つかったら、メインプレイヤーなのかどうか、業績動向はどうか(赤字になって株式の根源的価値を毀損させていないか)、という点をチェックします。そしてノートに記録です。ここから新しい投資が始まったと考えてください。

残念ながら、他の「右肩上がりのビジネストレンド」も見つからず、また業績動向が鈍化状態であれば、早めの損切りをお薦めします。

何故なら、もう見込みがあるとは思えないからです。それよりも見切りを早くつけて、新たな銘柄で稼ぎ直した方が確実です。その時は最初からきちんとノートに記録をつけて、またちゃんと記録がつけらえるような投資判断をした方が良いですね。

一番よく無いのは、投資から逃げてしまう事です。一旦途切れてしまうと、もう一度飛び込むことは容易なことでなく、その時はまた7合目かも知れません。

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