本日、日経平均は600円近い下落、でも内容は想定の範囲内

前週末のNY市場の下落を受けて、今日の東京市場の下落は400円前後かなと予想をしたが、結局は前日比592.45円安の22,682.08円と、200円程度は余計にオバーシュートした。引けに向かって持ち高を減らしたいと思った向きはやや多かったのかも知れない。

(出所:Bloomberg)

上の日中の日経平均推移チャートで見る通り、大きく下落したのは殆ど寄付きだけであり、これはシカゴ日経平均先物へのサヤ寄せとその余勢だけであり、その後はダラダラ落ち着いて横這いという感じだ。抵抗も無ければ必要以上の深押しも無い。寧ろ後場にはやや持ち直そうとする気配さえ見て取れる

さて問題となった米国債金利の動向と為替の動向に目を転じてみよう。まず米国10年国債であるが、利回り2.85%~2.87%とこれも大した変動ではなく東京の終値は2.86%である。勿論、0.02%の変動も大変だと主張される向きもあるとは思うが・・・・。ただ本市場である米国では無いので、これは単にインディケーションに過ぎない程度だと思っていい。

一方、為替の方であるが、これも日中極めて狭い範囲、Bloombergのデーターによればレンジは109.79円~110.29円の動きに終始し、言われるような安全通貨としての「円高」という動きは見られていない。勿論、上下40銭程度の値振れは見られるが、大騒ぎするような話では無い。ご参考までに、このひと月間のドル円相場の動きをチャートでご紹介すると下記の通り。先月下旬の方が寧ろ円高だ。

(出所:Bloomberg)

この結果として、日本市場の予想PERは日経平均が前週末の15.10倍から14.72倍に低下、TOPIXベースで17.07倍から16.70倍へと低下した。これは今期予想ベースであり、来期の増益ベースなどは読み込んでいない。このPERを高いという人はそうは居まい。

結論を言えば、米国長期債金利の動向に一喜一憂する相変わらずの米国株式市場のミラー相場であり、独自性はあまり見られない。ひとつ言えることは、バリュエーション指標で日本株を割高と言うにはその論拠となる数値が根拠希薄ということ。日本企業、日本経済が減益傾向、衰退傾向ならばそうはっきりとは言えなくなるが、今はそのどちらでもない。内容は極めて前週末からの想定の範囲内と言える。

あとは今晩の米国株式市場がどう動くかであるが、前週末に思い切った動き(下落)を見せており、今晩それに上乗せするような動きは考え難い。寧ろある程度の水準訂正をしてくる可能性がある。

最後に今晩の米国市場開場を前に、FRBを去るイエレン議長のワンティップを添えると、3日に任期切れとなった議長は2日、PBSテレビとのインタビューでこう答えた。「もう1期FRB議長を務めたいと思っていたし、それを明確にした。だから再指名されなかったことに本当に失望した」と語った。また「(米国)経済はとても好調で、非常に力強いと考える」と述べ、さらに「金融当局は緩やかな利上げの軌道にあり、これまでのような状況が続けばこのプロセスは継続する公算が大きい」と指摘した。これは重要なコメントである。