米1月雇用20万人増を受けてNYダウは665ドルの大幅下落

雇用統計の内容

米労働省が2日発表した1月の雇用統計は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月比20万人増と、市場予想の18万人増を上回った。失業率は前月から横ばいの4.1%で、17年ぶりの低水準だった。市場予想と一致した。1時間当たり賃金の平均は0.3%(9セント)上がり26.74ドルだった。17年12月は0.4%上がっていた。1月の前年同月比は2.9%増と09年6月以来、8年7カ月ぶりの大幅な伸びとなった。12月は2.7%増だった。平均週労働時間は 12月の34.5時間から34.3時間に減った。

米国債券市場=金利の動き

今回の雇用統計の内容を受けて、市場には、今年もFRBは利上げを3回はするだろうとの見通しを示しているが、FRBがやや積極的になるのではという認識が広がった。

(出所:Bloomberg)

これを受けて上記米国債10年債利回りチャートの日中足で観れるように、利回りは一気に2.84%レベルにまで上昇、約4年振りの水準に達した。下図を参照のこと。

(出所:Bloomberg)

NYダウは665ドルと大幅に下落

金利上昇に伴う株式の相対的な魅力の低下を意識して、NY株価は3指数揃って下落、中でもNYダウはマイナス665ドル75セント(マイナス2.54%)となる25,520.96ドルへ9年振りの下げ幅で大きく下落した。S&P500はマイナス59.85(マイナス2.12%)の2,762.13、Nasdaq総合指数はマイナス144.92(マイナス1.96%)の7,240.95となった。

(出所:Bloomberg)

ただこれも長い流れの中で見れば大したことの無い下げとも言える。9年振りと言っているのは下げ幅の事であり、下げ率のことではない。上記チャートを見て頂ければ、如何に2017年がのけぞるように駆け上がった株価なのかどうかが見て取れる。1月6日付で「世界株高、高所恐怖症をどこまで耐えられるかがカギ」とコメントさせて頂いた。正に今朝の下げは、高所恐怖症から弱気派を先頭に駆け出したというところであろう。ただ注目して頂きたいのは、3市場の下落率で見るとやはりNYダウがマイナス2.54%と突出しており、Nasdaqはマイナス1.96%だ。NYダウの下落寄与度で行けば、決算が期待外れだったほか、原油相場の下落が影響したシェブロン、エクソンモービルがワンツーである。残念ながら、四半期決算が市場の期待に届かなかったアップルが第4位に入ってしまっているのが残念だが、決算内容に合わせて素直に動いたと言える。

アマゾンは逆行高

それが証拠に、アマゾンの株価は、この3市場総崩れの中でもプラス2.87%となる1,429.95ドル(+39.95)で取引を終えている。流石に時間外取引中の最高値を超えることは出来なかったが、市場は明確に選別色を強めてきていることの証左であろう。恐らく今後は弱気虫は逃げていくのだろう。なので2月の市場は案外ダイナミックに動くかも知れない。ただそうしながら日柄を稼ぎ、海老反っているようなチャートの修正を行い、高所恐怖症も目が慣れる時間を取れれば、選別的な動きから株価は落ち着きを取り戻していくだろう。漸くアクティブ運用やヘッジファンドの運用者に活躍の場が提供されるようになるのかも知れない。

米国市場のミラー相場を展開している日本市場は、月曜日には大きく下落するだろうが・・・・。