この程度で”急速な円高”と騒ぐ必要はあるのか?

今日の東京市場は、”円高”と米国株式3市場揃っての下落を受けて、やはり大きく下落した。ただそんなに株の下落についても騒ぐ必要があるのだろうか?

日経平均23,291.97円-337.37円(01/30 15:15) ドル/円108.66円-0.29円

上記のチャートは過去5年間のドル円相場の動き。そして注目すべきは右端の足元のドル円相場の動き。確かに足元でちょこっとチャートは垂れ下がり、円高になっていることを示してはいる。しかし”円高だ!円高だ!”を連呼しないとならないほど、或いは下のブルームバーグの記事に見られるように、当局までが大騒ぎをしないとならない動きなのかと言えば、私はちょっと違うと思う。もう少し、市場関係者はその動きを冷静に見るべきではないか。勿論、この流れから一気に100円を超える程の円高になるというストーリーが書けるほどに動きそうならば別な話だが・・・・。

Fund GarageのTwitterでも呟いてみたが「6カ月半ぶり高水準!」と長期金利の今日の変動を騒いで見ても、着地点は結局それでも前日比プラス0.015%の0.095%でしかない。インフレ率2%(10年分ではない)を目指して超金融緩和策を取っている日銀の政策当局者から見たら、長期金利のこの程度の上昇にどんな意味があるだろう。これも同様なストーリーだ。

株価について、昨年末12月28日の東証大納会の終値は22,764.94円。足許で5日間続落と言ったところで、まだプラス527.03円も今年に入って上昇した状態をキープしている。このまま行けば2018年1月のチャートの月足は陽線である。

筆者は特段市場の見通しについて、特に日本株の見通しについて強気でいるわけではないが、やや騒ぎ過ぎな気がしてならない。それとも尤もらしくしかめっ面をして弱気見通しを説いた方がそれらしく見えるということなのだろうか?

もっと冷静になろう。

財務省と金融庁、日本銀行の幹部が29日午後、財務省内で最近の国際金融資本市場の動向について意見交換した。財務省の浅川雅嗣財務官が終了後に記者団の取材に応じ、足元で進む円高について「投機的な動きあるか緊張感を持って注視している」と過度な市場の動きをけん制した。