国民に全てを選択させる事の問題提起をしている英国EU離脱

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今朝の日経朝刊(11/24)早読み。民主主義である以上、国民投票の結果が全てである。ただ英国のEU離脱問題は、そうした割切り方の難しさをあらためて露呈したとも言える。これは日本の政治・選挙制度についても同様なことが言える。かつてポピュリズムが勢いに乗って政権交代が起こった後、日本は長く景気回復の足取りを止めた。そして311の事後対応で完全に政権が無能さを曝け出した。でも、その反省は後の選挙には活かされていると思うが、英国は当面、その反省をするための痛みを国民が分かち合うフェーズに入ったのかも知れない。恐らくこれらの問題は、メディア・リテラシーやネット・リテラシーの二極化が所以だと思う。格差拡大で怖いのは、所得などの問題よりも、本当は余程こちらにある。誰のものでも、一票は一票だからだ。読み書きができることと、情報の取捨選択が出来ることは違う。サブリミナル現象を起こしそうなほどに同じ内容を繰り返す垂れ流しの情報の中から、より正しきものを選別する能力がこれからは求められる。

1. 【国際1】英消費、EU離脱が重荷 ポンド下落で物価高 小売業は人員削減

英国民が自ら選んだ道だから仕方ない話だが、英政府統計局によると、10月の小売売上高指数(数量ベース)は前年同月比0.3%低下した。単月で13年3月以来のマイナスになった。EUからの離脱決定を受けた通貨ポンドの下落により、輸入する食料品や雑貨などの販売価格が上がったためだ。小売業界では経営合理化に向けて人員削減に動く企業も出ている。2017年の年末商戦では一時的に売上高が前年を上回るとの予測もあるが、消費に底入れの兆しは見えていない。個人消費の低迷は、EU離脱決定による経済面での悪影響が英国で最も早く出た分野といえる。一方で欧州全体の個人消費は好調だ。9月のユーロ圏の小売売上高は前年同月比3.7%増え、8月の2.3%から伸び率を広げた。衣料品や家具などが好調で2~3%台のプラスを保っている。

2. 【国際1】FRB、来月利上げ示唆 議事要旨、資産価格に懸念

FRBが公開した10月31日~11月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によれば、多くの参加者が「早期の利上げが正当化される」と指摘していたようだ。これは12月中旬の次回会合での利上げを示唆したもので、引き締め路線を堅持する。物価停滞への懸念を残す一方で、複数の参加者は資産価格の上昇にも警戒感を示した。ただこれはほぼ市場は既に織り込んでいる。

3. 【1面】三菱マテ系3社、品質不正 電線・伸銅・アルミ 250社超、出荷可能性
【企業】 素材、問われる管理体制 三菱マテ系不正、取引慣行を悪用

三菱マテリアルも子会社の3社で検査データの改ざんなどの不正があった。神鋼の事件に次いで、日本の素材産業への信頼感の危機である。三菱電線で基準を満たしていなかったのは主にゴム素材で作られ、油や水などの漏れを防ぐシール材で寸法などのデータを改ざんしていた。シール材は航空機や、産業機器、自動車など幅広い分野で使用されている。不適合品が出荷された可能性がある顧客企業は229社。三菱伸銅は車載端子や電子機器などに使用される銅製品の硬さや引っ張り強度のデータを改ざんしていた。29社に出荷された可能性がある。三菱アルミニウムでも不適合品の出荷はあった。しかし、すべての顧客への安全性確認が済んでいるとして、顧客などの数や不正品の種類、出荷額などは公表しなかった。なぜ最後の一社については、詳細を伏せたのか?ここに企業としての意識の問題の根源を見ることが出来る。3子会社は神鋼同様「トクサイ」を悪用し「顧客からクレームがなければ問題ない」として、規格外の不正品を「正規品」として出荷していたという。正にこれだ。