6月末時点の受注残高はQ.O.Q 20%増、四半期末で過去最高‼

今朝(8/1)の日経新聞朝刊一面を見るまでもなく、同紙は相当に日本の景気が回復しているというトーンを出したいと根底に思っているようだが、投資情報面1にある「村田製、純利益12%減 4~6月、好採算の電子部品不振」という見出しは、折角のそのトーンを台無しにしそうだ。だが心配は要らない。

1. 記事末の「6月末の部品在庫が四半期末で過去最高」が持つ意味合い

どの業界にも商品受注の繁閑には季節性があるが、電子部品業界が一番受注で忙しくなるのは6月頃から8月頃まで。これは最終製品メーカーがクリスマス商戦向け商品を作り込み始める前に、電子部品の手配をするから当然のことである。その意味で、6月末の村田製作所の受注残高が既に四半期ベースで過去最高というのは、かなり良いニュースである。見出しが「村田製、純利益12%減 4~6月、好採算の電子部品不振」とネガティブなトーンに溢れているのとこの記事のインプリケーションは大きく違う。

2. ミネベアミツミ電機も好調なのはサポート要因

村田製作所の記事の横に、「ミネベア、営業益2倍強」という景気の良い見出しが好対照に並ぶが、中身は上記をサポートするのに充分内容。ベアリング会社のミネベアと、電子部品のミツミ電機が経営統合したのが同社であるが、見出しの中身の源泉は、旧ミツミ電機サイドから得られている。すなわち「業績をけん引したのは旧ミツミの事業で、ゲーム関連部品のほか、スマホが1台に2つのカメラを搭載するようになり、手ぶれ補正などに使う部品の販売が伸びた」(日経新聞朝刊引用)との記述の部分である。

3. その他の記事内容も概ね好調

その他、同ページに記載されている殆どの記事において、増益や「NEC、9年ぶり黒字化」のような文言が並ぶ。世界景気の回復に伴って自然増するような分野にぶら下がっている企業が増益や高収益をあげるのも悪くはないが、やはり日本の技術力によって最先端分野の必需品となっている電子部品のようなものが躍進することが、この国の景気にとっては最大の特効薬になる筈だ。スマホ、ゲーム、自動運転などのまだまだ分野として発展性が高いところは、トップシェアを持っていれば、維持している限り市場拡大のペース以上に利益を獲得できる。

4. 「子供医療費 過剰な競争」、この記事は頂けない

もう個人的には関係ない事柄であるが、子供の医療費については、より優遇するような方向で良いと思う。何故なら、この国にとっては子供こそ宝物だからだ。老人医療費が増え過ぎている上に、更に子供の医療費まで補助が増えるようだと、健康保険制度がもたないという意味だろうが、削減する順番を間違えているとしか思えない。野党が建設的な反対、すなわち代替案をもっての反対をしない・出来ない現状を、この際敢えて是として、その代わりメディアが正しい代替案を提案して世論を作る。そういう文化風土は作れないものだろうか?

5. 子供を安心して産み、育てられる社会のために

給食費が払えない、医療が受けられない、強いてはまともな教育も受けられないという現状がこの国にあるのは、残念ながら驚くべき事実である。望まれない形で生まれてきた子供だったり、その後の親の経済的な状況変化などでまともな成長環境を得られない子供が寧ろ増えているとも聞く。しかし、子供には罪も無ければ、責めもない。大人の場合、老後は自分自身のしてきたことの結果であり、責任は本人にある。ならば国が優先的に救うべきは子供たちであろう。更に言えば、その絶対数は圧倒的に子供方が少ないのだから。折角、景気の良い話の多い本日の朝刊の中で、際立って残念な報道だったと思う。